私が開院した理由

治療家になろうと思った理由、それは…

自分の生き方探し

大学１年の頃に自分の将来についてあれこれ考えていました。自分は何に向いているのか、何がしたいのかなどいろいろな事を考えていました。

小学生の頃の夢は、調理師でした。雇われるより、自分で何かをしたいその気持ちは大人になっても変わらなく持ち続けていました。手に職を付けたい、そのキーワードからあらゆるアルバイトをしました。

その中で出会えたのが、エステとカイロプラクティック、スポーツジムを併設した会社のアルバイトでした。ここでの出会いが私の人生に大きな影響を与えてくれました。

スポーツトレーナー時代

スポーツトレーナーとして働き、体を支える筋肉の構造、ダイエット法、筋力トレーニング法とカイロプラクティックと経営法について学びました。

その当時は、ベンチプレス１２０キロ、スクワット１００キロを挙げてました。体を鍛えすぎて、ボディビル新人の部で優勝することもできました。

スポーツジムでは、ダイエット目的、健康管理目的、運動パフォーマンスを上げたいとサッカー選手、ゴルファ、バスケット、野球、テニス、陸上選手のサポートをすることで皆様に喜ばれ達成感が得られる仕事だと気づき、将来は体をケアする仕事に就きたいと思う様になっていました。

体を鍛える弊害

体を鍛えれば鍛えるほど、体力、気力も充実して元気になると思っていた矢先に、トレーニング後30分後に必ず襲われる頭痛に悩みました。あまりにも頭が割れるような頭痛に一度、トレーナー業を諦めようかと思っていました。

東洋医学を学んでいる先輩に相談すると、体をケアするのも大事だけど、心のケアも大切だと教えられました。そこで東洋医学は体と心の両輪を整える医学だと教わり、将来、体も心も両方をケアできる治療家を目指そうと大学卒業後、中和医療専門学校に入学しました。

修行先、安城での決意

中和医療専門学校卒業後、接骨院、整体院で修行を重ねる中で、治療院を譲渡して頂けるチャンスが巡ってきました。まだ勤めて5年足らずの未熟者が何ができるかと思いましたが、いつか開業を夢見て働いてきたのでその話を受けました。

すると突如として患者様が減っていきました。何が問題があるのかと通院していた患者様に話を聞かせて頂くと、3つ年下の先輩が刈谷市で今後開業するから安城店には来なくて良いですと電話をかけていることが分かりました。やられた事は致し方がないと先輩を責めることなく、残ってくれた患者様を大切に今自分のできることを精一杯やらせて頂き、受け継いだ治療院を潰さない事を決意しました。

深夜のバイト、スポーツジム

開業と同時に廃業寸前まで追い込まれた人生に、死に者狂いで生き抜く覚悟をしたときに、電話帳片手に営業電話から始め、深夜のビジネスホテルのマッサージ、スポーツジムのスポーツ後のマッサージ、休みには地元の岐阜に帰って整体をしながら食い繋ぎました。

今年で開業31年目となりましたが、実はその当時残ってくれた患者様、6名はいまだに通院してくれているのです。欲に貪らずに応援してくれた人たちを大事にすること、人としての一番大切なことを皆様に教えられた気がします。皆様の応援があってやってこられたという想いの感謝を忘れることなく、日々精進してきた結果、31年間やってこられたと思っています。

東洋医学と西洋医学

東洋医学を学び深める中で西洋医学の医師との出会いから多くの学びがありました。
西洋医学は、病名を診るけど人を診ない医学だと知り、東洋医学は、人の心身を調整できる素晴らしさ医学だということに改めて気付かせて頂きました。それ以来、病状を起こす原因は、ご自身の生活習慣にあり、自分への労わる思い、大切に思う気を高めれば病は改善していくと教わりました。先生の言われた通りの生活に変えてみることで、多くの病で悩んでいた私の症状が改善していくことに驚きつつも、是非、この素晴らしい医学を広めていきたい思いが深まりました。

さらに、心療内科の先生にも巡り合う機会が得られて、物事の考え方、心の在り方を変える認知行動療法を学び深めて、鍼灸心理師という資格を頂き心のケアの大切さを学ばせて頂きました。

心を科学的に捉えることが出来ないかと思い始めた時に、日本良導絡自律神経学会に出会いがあり、学会長である麻酔科の先生が心の動きを自律神経の動きとして捉える測定器をご紹介して頂きました。当院の検査法の中の一つに取り入れて、自律神経の状態を調べながら治療をしています。

院長自らが担当

皆さまの心と体を元気にして、最高に幸せになってもらうことを理念として掲げ、1994年に鍼灸整体院健康堂・安城本院を開院して今年で31年目となります。

当院は、開院以来、のべ15万人以上の患者さまにお越し頂いております。

さらに個の技術だけではなく、鍼灸、西洋医学、心療内科医師の先生達と連携をしながらチーム医療で多くの人々の健康増進に寄与できるように学び続けています。

当院が大切にしていることは、院長自らが最初から最後まで責任を持って治療させて頂く思いを貫き31年やってきました。これからも開院当初と変わらぬ思いで、目の前に見える方を大切にする思いを持って、院長自らが責任を持って治療をすることを、皆様にお約束させて頂きます。

私の志事とは

志事とは、自分がこの道を迷い歩いてきた時に、多くの人に助けられてここまでやって来られた、その想いを忘れないこと、そしてその想いに報いるように今目の前のことに命がけで取り組むことです。

多くの人が、悩み苦しんで来院されますが、私もここまで来るまでにひとりで悩み、登校拒否、自閉症に近い状態までになり苦労しましたが、自分が助けられてここまで来られた感謝を忘れません。そして、今年で開業31年目となりますが、開院当時と変わらぬ志を持って治療に当たっています。

ひとりで悩み、辛い症状で困っている方は是非一度ご相談下さい。自分が人に助けられたようにあなたを助けるお手伝いが出来れば幸いだと考えています。